人生100年時代の勉強法

「50歳からの勉強法」(和田秀樹著) を読みました。夏休み。本を読もうと思って。

 

人生100年時代の学びをテーマとしたセミナーを聴講したことがあります。

・人生まだまだ先があるのだから豊かに過ごすために勉強をしよう。

・ただし大人の勉強法のコツは若い人達のそれとは異なる部分もありますよ。

ざっくりそういう感じだったと記憶しています。

この本からも、ざっくりそういう印象を受けました。

医学的な話を挟んでいる辺りが差別化ポイントですかね。

 

本書の中で「インプットよりアウトプット」「読書は一部熟読法」というくだりがあります。

だから、と言い訳をして、ここでは自分の中で印象に残ったことをアウトプットします。

まとめではありません。偏ってるかどうかは気にしないことにします。

 

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小見出し

(1) 大人は何のために勉強するか?

(2) 50歳からの勉強の障壁

(3) 何をどのように学ぶか?

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(1) 大人は何のために勉強するか?

・75歳現役社会で自分を差別化するため、勉強し続けないと生き延びていけない

・AIは知的な仕事に優れ、ホワイトカラーの仕事を奪う→AIに勝てるのは思想

・マニュアル化できない個別対応のサービスもAIに勝る

・定年後の仕事のための準備、例えば高齢者向けビジネスは高齢者こそふさわしい

産業カウンセラーなど資格を取る勉強もよい> メンタルヘルスは需要拡がると思われる

・定年後の友人づくりのためにも勉強が役立つ

・勉強が「認知的成熟度」という知性の退行を防ぐ

・答えを得るためではなく、多様な答えがあることを知るために勉強する

 

(2) 50歳からの勉強の障壁

・60代で知能は低下しないが、前頭葉の老化と男性ホルモン低下により50代から意欲が低下

前頭葉の老化防止には想定外の出来事が味方、ルーティンな生活では前頭葉を使わない

・誰も目標を与えてくれない→自分に合った動機付けを探すところから始める

・「かくあるべし」思考がうつと将来不安を招く

スキーマと決めつけ思考が勉強への意欲を妨げる

・覚える能力は低下しないが、意欲の低下と復習不足から保持力と想起力が衰える

・単純記憶は若い人に分があるが、意味の記憶は得意で、理解力で勝負できる

・EQ (自己や他人の感情を知覚し、自分の感情をコントロールする知的能力) の低下

 

(3) 何をどのように学ぶか?

・勉強の目標を明確に: 報酬? 仕事で上を目指す? 好きなことを極める? 交流? 社会貢献?

・できるだけ自分を差別化するもの、自分に稀少価値を持たせるもの

・関心を持てることを目標にする(そうしないと覚える気にならず、意欲が続かない)

・人が考えないことを考える習慣を持つ

・一つの答えを知るためではなく、多様な答えがあることを知るために勉強する

・知識そのものよりも、独自の解釈、分析、視点、それらに基づく意見を持つ

・深掘り、横堀り、別の回答を探す

・本は幅広く(自分と意見が異なる人の本も)、一部熟読法で読む

・ネット検索は芋づる式で、時間をかけず、思いがけない知識を得ていく

・正しい日本語で、意見を言う習慣を持つ

・古典的文章修行の勧め: 天声人語丸写し、きちんとした方の書いた書籍を読む

・プロセスより結果、インプットではなくアウトプットプットしながら勉強する

・覚えたことをすぐに使い、アウトプットする → 記憶定着

・ネットや勉強会でのスピーチなど、アウトプットの機会を積極的に持つ

・スピーチの前に、原稿書きと入念なリハーサル

・アウトプットの報酬は、新しいご縁

・人を楽しませるために使うお金をケチらない

・怒りのコントロールと共感も意識的に学び、EQを維持する

 

#記憶のコツ

1) 関心を持つ

2) 覚えることを減らす

3) 覚えたいことについて、納得いくまで理解を深める

4) 覚えることは減らすが、付帯情報は増やし、想起のキューをちりばめる

5) 既存の知識と関連づけ、知識を加工して覚える

6) エピソード記憶にする

7) 効果的なアウトプットプットから逆算してインプットする

8) 十分な睡眠

9) 何度も使う

 

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3年前の本なんですね。

 

ところで、本記事のタイトルを書名にしなかったのは、

自分自身がまだ50歳じゃないし、、、というささやかな気持ちからです(笑)。